エステル結合 R−COO−R'
エステル
とは、有機酸または無機オキソ酸と、アルコールから水を失って生成した(脱水縮合)と考えることのできる化合物を言います。
これには硝酸エステルや硫酸エステルも含まれますが、一般的にエステルというときには、カルボン酸エステル(R1-COO-R2)のことを指します。
https://sci-pursuit.com/chem/organic/ester.html#2
https://gyazo.com/4598617eb9935ae08b1dbbfa008c7ac5
カルボン酸エステルの特性基 (R−COO−R') をエステル結合 (ester bond) と呼ぶ事が多い
https://ja.wikipedia.org/wiki/エステル
性質
エステルは中性の分子で、水には溶けにくいが、有機溶媒には溶けやすいという性質があります
エステル結合には極性がありますが、その両端を
疎水基
にはさまれているため、分子全体としては疎水性を示します。
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匂い
分子量の小さいエステルは揮発性で果実のような芳香持つ液体です。例えば、酢酸オクチル CH3COOC8H17はオレンジに、酪酸エチル C3H7COOC2H5 はパイナップルに含まれています。
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沸点
また、エステルと異性体の関係にあるカルボン酸に比べ、エステルの沸点は低いという性質があります。これは、カルボン酸が分子間で水素結合を作るのに対し、エステルは分子間水素結合をつくらないためです。
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